ウェブサーバ(Apache)編

戻 る 最終更新日H11.02.26
目  次
はじめに
Apache_1_3_3 の入手とインストール手順
セットアップ
最初のテスト( apache の動作テスト)
自分のホームページを表示する
イントラネット(社内LAN)に接続
エラーメッセージについて
補  足
Apache_1_3_4 の入手とインストール手順

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はじめに
 OmniHTTPd はそれなりに完成されており、特に初心者にとってはインストールのしやすさ、各種設定の容易さ、安定した動作等の点で申し分ないフリーウェアだと思いますが、3ヶ月ないし6ヶ月毎に最新版をダウンロードしインストールしなければならないことはいささか疲れます。また、.html ファイルのままではSSIを使えないことも不便です。

 そこで、この際 HTTPd をUNIXの世界で有名な apache(アパッチ)に変更することにしました。

 本稿では、 apache ver 1.3.3 のインストールからCGIを動作させるまでを簡単に説明します。

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Apache_1_3_3 の入手とインストール手順
  1.  apache のサポートページにジャンプし、ウィンドウズ95/98/NT用の .exe ファイル( apache_1_3_3.exe またはそれ以降のバージョン)をダウンロードします。

     ダウンロード先は適当なフォルダで構いませんが、先々のことを考えると、C:\temp の下に \download というフォルダを作り、以後ダウンロードはここへ集中させるのがよいと思います。

  2. ダウンロードした apache_1_3_3.exe をダブルクリックし、インストールを開始します。

  3. 途中でインストール先等を聞いてきますから、質問に答えて適当な解凍先(インストール先フォルダ)を指定します。デフォルトの設定(c:\program files\apach group\apache)は後々そのディレクトリへのアクセスが面倒になるので、私は c:\apache としています。

  4. インストールが終了しても、終了したことを表示するだけで何も起こりません。インストールを終了して下さい。

  5. この段階では apache はまだ使えません。


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セットアップ

 apache を使用可能にするために以下の設定を行います。

  1. イクスプローラを立ち上げて行う作業

    <ドキュメントルート名の設定>

     イクスプローラ中のカレントディレクトリを c:\apache に移動し、ドキュメント・ルート・ディレクトリとなる「c:\apache\htdocs」を自分の契約プロバイダが使用しているドキュメントディレクトリ名例えば「c:\apache\html」に変更する。

    <パールのパス設定>

     c:\(cドライブのルートディレクトリ)にパールを実装する c:\usr\local\bin というディレクトリを新規作成する。ディレクトリ( \usr\local\bin )はプロバイダのサーバで使用するパールスクリプトの1行目に記載された #!/usr/local/bin/perl の構造と一致させます。通常、このディレクトリは \usr\local\bin ですが、プロバイダによっては別の場所が指定されます。

     このディレクトリに perl.exe と perl300.dll の2つのファイルをコピーします。このファイルはCGIとしてのパールスクリプトを実行するときに必要となるもので、 OmniHTTPd で使われているものをコピーすることになります。

     パールをダウンロードしていないときは Perl のインストール手順を参照してダウンロードして下さい。

    <ショートカットの作成(Win95のみ)>

     「DOSプロンプトへのショートカット」をコピーして c:\apache に張り付けます。

     コピーした「DOSプロンプトへのショートカット」を右クリックして、プロパティ設定画面を出し、以下の設定を行います。

    • [プログラムページ]

        名称:apache

        コマンドライン:c:\apache\apache.exe

        作業ディレクトリ:c:\apache

        実行時の大きさ:最小化の状態

        プログラム終了時にウィンドウを閉じる:チェックを入れる

    • [スクリーンページ]

        使い方:ウィンドウ表示

        ウィンドウ:「起動時に設定を復元」のチェックをはずす

    • [その他ページ]

        「警告メッセージを表示」のチェックをはずす

        「他のプログラムの優先度」を低く設定する

    • その他の設定はデフォルトでよい。

    <ショートカットの作成(WinNTのみ)>

     デフォルトのショートカットを以下のように変更します。

     ・実行時の大きさ:最小化の状態

     ・その他の設定はデフォルトでよい。

     このファイル(ショートカット)をスタートアップ、デスクトップ等適当な場所に張り付ける。(ショートカットをスタートアップに放り込んでおけば電源投入時に自動的に立ち上がります。)

     この段階でショートカットをクリックしてもまだ動きません。

  2. テキストエディタを立ち上げて行う作業

    ◆ c:\apache\conf\httpd.conf を読込み、以下の編集を行う

    •  53行目:ServerAdmin [email protected]
        → ServerAdmin [email protected]
       (自分のローカルメールアドレスに変更)
    • 128行目:#ServerName new.host.name
        → ServerName localhost
       ( #をはずし、localhost 又は 127.0.0.1 に変更)
    • 182行目:MaxRequestsPerChild 0
        → MaxRequestsPerChild 100
       ( 100 以上適当な数に変更)

    ◆ c:\apache\conf\srm.conf を読込み、以下の編集を行う

    •  19行目:DocumentRoot "c:/apache/htdocs"
        → DocumentRoot "c:/apache/html"
       (ドキュメントルートを自分用に変更)
    • 168行目:#ScriptAlias /cgi-bin/ "c:/apache/cgi-bin/"
        → ScriptAlias /cgi-bin/user/fayway/ "c:/apache/cgi-bin/fayway/"
       ( #をはずし、プロバイダで使っている表記とローカル内の実際のディレクトリを合わせるように変更)
    • 169行目:(空欄)
        → ScriptAlias /cgi-bin/ "e:/apache/cgi-bin/"
       ( 短いパスは後ろに書く)
    • 193行目:AddType text/html .shtml
       ( #をはずし、コマンドを有効にする)
    • 194行目:AddHandler server-parsed .shtml
       ( #をはずし、コマンドを有効にする)

    ◆ c:\apache\conf\access.conf を読込み、以下の編集を行う

    •  34行目:<Directory "c:/apache/htdocs">
        → <Directory "c:/apache/html">
       (ドキュメントルートを自分用に変更)
    •  42行目:Options Indexes FollowSymLinks
        → Options Indexes FollowSymLinks Includes
       ( Option に Include を追加する)
    •  48行目:AllowOverride None
        → AllowOverride all
       ( Option を all に変更する)

 これで、やっと apache が動くようになりました。

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最初のテスト( apache の動作テスト)
 ブラウザを立ち上げ、「場所」の欄に http://localhost/ と打ち込んで、リターンキーを押して下さい。
(ダイヤルアップ環境ではブラウザを立ち上げるとき「ダイヤルアップの接続ダイヤログ」が表示されることがありますが、「いいえ」を選択して、オフラインで使用して下さい。)

 apache のデフォルトインデックスページ「 It Worked! 」が表示されればインストールは成功です。

 ページ中の documentation をクリックしてユーザズガイドを一読しておきましょう。

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自分のホームページを表示する
 次に、デフォルトインデックスページ( index.html )を apache.html にリネームしておきます。

 ついで、OmniHTTPd で使っていた \html 中のファイルを新しいディレクトリ \apache\html にディレクトリ構造を保ったままコピーします。

 同様に \cgi-bin 中のファイルも新しいディレクトリ \apache\cgi-bin にコピーします。

 以上の設定が終わったら、ブラウザを立ち上げ、 http://localhost/ と打ち込んで下さい。

 自分のホームページが表示されればテストは成功です。

 先ほどの apache のデフォルトインデックスページが表示されたら、これはブラウザ側のキャッシュが原因ですから、キャッシュをクリヤしてから再読込して下さい。このとき、クリヤしたいページを表示したままクリヤしても表示されているページだけはクリヤされませんから注意して下さい。

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イントラネット(社内LAN)に接続
 LAN上のマシンには番号(識別記号)がついているはずです。私のマシンには OFN0660A という番号が付いています。この番号がLAN上のあなたのURLになります。

 自分のホームページをLANを通して見るために、自分のURLを打ち込んで見ましょう。例えばこんな風に

 http://OFN0660A/

 うまく表示できましたか?

 この段階でエラーが発生することはあまり考えられませんが、もし、エラーが発生したら、自分のマシン名、全角半角、大文字小文字、O(大文字のオー)0(数字のゼロ)等のスペルミスを確かめて下さい。

 なお、http://127.0.0.1/ または http://localhost/ というURL(IPアドレス)は自マシンを指すデフォルトURLですので、このURLで他のマシンから自分のホームページを見ることはできません。

 また、LANに接続するときは ServerName を OFN0660A のようなLAN上で有効なマシン名に変更します。( httpd.conf の設定をエディタで編集します。)

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エラーメッセージについて
(1)リクエスト・エラー( Resource Not Found )

 指定したファイル(index.html)またはURL(場所)が無いと言っているのですから、Server の設定項目を確認し、Default Index で指定したファイル名のファイル(index.html)が Server Root で指定したディレクトリー(c:\http\html)に存在するかどうかを確認してください。

(2)ブラウザ・エラー( Document contains no data )

 指定された文書がHTMLとして認識されていないのですから、index.html をHTML形式で文法的に正確に記述してください。

(3)index.html の内容を更新したにもかかわらず、以前の内容が表示された場合

 エラーではありませんが、ブラウザによって以前の表示内容がキャッシュされています。まず、ブラウザの「編集」/「設定」/「詳細」/「キャッシュ」の項目を選択し、メモリおよびディスクのキャッシュをクリヤして下さい。(現在表示されている画面はクリヤされませんから注意して下さい。)

(4)GW(gate way)関連の Error が表示された場合

 ブラウザのプロキシの設定に原因がありそうです。ブラウザの「編集」/「設定」/「詳細」/「プロキシ」の項目を選択し、「自動設定」になっているかどうか確認して下さい。

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補  足
  1.  SSIを *.html 中で使う場合は .htaccess ファイルを使って設定します。

     例えば以下のような1行の記述からなる .htaccess という名称のファイルをドキュメントルートすなわち index.html が置かれているディレクトリに配置します。

      AddType text/x-server-parsed-html .shtml .html



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Apache_1_3_3 の入手とインストール手順
  1.  Apache_1_3_4 のインストールで注意する点はコンフィギュレーションファイルが従来の3本から1本に変わったことです。

     しかし、従来の3本のコンフィギュレーションファイルをそのまま使う場合はそれでも問題なく使用できます。




 質問・疑問などがありましたら、 フォーラム にてお受けいたします。

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